10月24日(1) 小学校にワークショップに行く

10月24日。朝8時に大塚の基地に集合。今日はインターナショナルイスラミーヤスクール大塚というイスラム教の子供たちが通う小学校に訪問して美術の授業を受け持ちます。1〜2限、8:30に授業開始です。

HandSawPress の菅野、安藤の他に、江上さん、基地のワークショップに参加してくれたオランダ人のヘマさんが来てくれました。

授業では、先日ひらけ!ガリ版印刷発信基地でもやった、大きな絵になるポスター作りを行います。1年生9名、2年生8名の小さな学校で、大塚の小さなマンションの2階と5階が校舎です。美術室も校庭もありません。美術の専門的な先生もいないので、担任の先生は美術の授業にいつも困っているそうです。

それぞれ渡された紙に描かれているラインを何かに見立てて、ストーリーを考えます。公園にみたてたり、道にしたり、ヘビにしたり。その見立てたストーリーをまず、それぞれに描いてもらいました。

海の波に見立ててる子

次にその上にトレーシングペーパーを重ねて、放送紙や折り紙でデコレーションしていきます。

1時間半で2版分のポスター原稿をそれぞれ描いてもらいました。印刷は2週間後に、ガリ版印刷発信基地に来てもらって行います。

授業の最後に2年生から質問が。

「アーティストにはどうやってなれるの?」

私が通った日本の公立小学校は大きな校舎で美術室もあり、大勢の同級生が居て、その中で私は図画工作が得意で、美術の授業がいつも楽しみでした。そのまま好きな美術の道に進み、美術大学を卒業したけど、外国人として(中には日本人の子も居ると思いますが、)小さなインターナショナルスクールに通う子供たちに、自分の辿って来た道は、環境も時代も違いすぎて、何の参考にもならないだろう。正直なんと答えて良いのかわかりませんでした。

10月22日 Beyond Google Maps in 大塚

10月22日、今日は阿部航太さんと一緒に、大塚の町歩きをしながら、Google Mapsに載ってない情報を探して地図を作るワークショップを行います。

しかし、あいにくの雨。。。

滞在制作している江上賢一郎さんの仲間達がたくさん集まってくれました。

だんだん雨が止んできて、無事に散歩開始!阿部チーム、菅野チーム、安藤チームと3班に分かれて、大塚の北と南のエリアに分かれてお散歩開始。

安藤チームは、今までの滞在で顔なじみになったお店に挨拶しながら、その人からおすすめの場所を聞いて歩くことにしました。

手作りの看板が素敵な最中屋さん。シャッターの溝を利用した家具があるのを再発見!

ガリ版印刷発信基地の側にある最中屋さん。いつもお茶を出してくれます。売り子のおばさま達におすすめの場所を訪ねると、「天祖神社にあるさざれ石は見た?」というので、行ってみることに。

あった!これがさざれ石か!

次はオープニングからお世話になっているバーバーマエさんに。

手描きの看板に気合を感じる
魅惑の内装!

創業48年。パンチパーマやアイパーが得意な床屋さんで。内装が素晴らしくて聞いてみたら、「俺はスッとした店は好きじゃないんだよ。浅草のレトロスタイルが好きなんだよ」とのこと。

次はマスジド大塚のモスクへ。いつもお世話になっている代表のハールーンさんは出張中。モスクにいたエジプトとバングラデシュのお兄さん方が話してくれました。

大塚で良く行くお店はあまりなく、池袋の方がたくさんあるみたい。大塚はハラルフードのレストランとかお店がたくさんあると思ったのですが、彼らから言わせると全然少ないみたいでした。

ガリ版印刷発信基地に戻って、他のチームのマップと照らし合わせます。音、看板、飲み屋、人、動物、それぞれ目の付け所が違います。

この地図が、最後にはどんな地図になっていくのか楽しみだなあ。

余談:夜は滞在制作中の江上さんとドイツから来た参加者の方とドイツで流行っているトラッシュアート、トラッシー的なもの話で盛り上がりました。

10月20日 自分のポスターを作ってみる〜選挙ポスター風味

10月20日、今日は大塚最大の祭りのひとつ、商人祭りの2日目。

南口も北口も出店と人であふれてます。
我が故郷山形のブース発見。芋煮が売っていた。

今日のひらけ!ガリ版印刷発信基地では、最近の気になることや、政治の問題、社会の不安なことなど、集まった人と話し合って、最後には自分が選挙に立候補するつもりでポスターを作るワークショップを開催しました。

最初は雑談しながら、みんなの心配な事や、最近気になるニュースなどの話を…。

この企画をやってみたいと思ったきっかけは、仕事仲間だった友達が、参議院選挙に立候補したこと。政治を自分の仕事のひとつにしてみるという試みに、驚きと尊敬、応援の気持ちも込めて、いろいろ話を聞いてみたいと思いました。そして、もし自分が政治家になるなら、どのような志しで政治活動をするのだろう?

この企画を菅野くんと考えていた時、鳥取にあるオルタナティブスペースでやっている“ホールクライシスカタログ”というみんなの困っている事を黒板に書きあって、みんなで話て解決していくイベントのことを紹介してくれました。

みんなと話して、考えを交換していく事が主役の企画になれば良い。本当にポスターまで作れるかどうか?ゴールは決めないままに、会をスタートしました。

始めてみると、話題が尽きなくて面白かったです。前半は女性が多かったせいか、ジェンダー論やフェミニズムの話題になり、その後、タワーマンションに住んだことで受けた差別の話など、自分達が感じている問題の話しにもなりました。

後半は、参加者として来てくれた政治活動をはじめた友達から、選挙に出た時の話しを聞きました。実際、選挙ポスター専門のデザイン事務所やカメラスタジオがあるみたいで、女性は笑顔でないと絶対当選しないとか、良いブランドの化粧してる感じが出るとあまり良くないとか、名前がアから始まる人の当選率が高いとか、なんだそれ?的な勝ちパターンが数々あるらしい。

いよいよ、自分のポスターを作ろうということになりました。顔、名前、肩書き、ストーリーという4つの要素を1枚にまとめるのは、シンプルだけど意外と難しい!

みんなのポスターはこちら。リソグラフ で2色刷りすると、結構それっぽくなりました。

他のワークショップよりも参加者と話す時間が持てたのもよかったです。

打ち上げ!近所のベトナム🇻🇳料理屋さんで。

10月19日 大きな絵になるポスターZine作り

今日はアーティストの大河原健太郎さんとデザイナーの大田拓未さんと一緒に大きな絵になるポスターZineを作るワークショップを開催しました。

大田さんと大河原さんありがとうございました!

彼らはよくHandSawPressに来て作品を作ってくれる若いアーティスト達。大河原さんのイラストの動物や人をデフォルメした力のあるラインは大きい作品に向いてると思い、このワークショップをお願いしました。

ラインを何かに見立てて自分なりの1ページを想像していく作業はとても面白い!

今日は理想科学工業の取材も来ました

8人で1枚の絵を仕上げます。1人1ページ担当して、2版の原稿を作って印刷。つなぎ合わせると絵が完成します。

交換留学で日本の美大に来ているビビアン。彼女は台湾のRISO studioでインターンしたことがあり、リソグラフの経験が豊富。

8枚のポスター×2回のワークショップを行い、2冊のポスターZineが完成しました。

翌日はインターンのみんなで丁合作業。
参加者のサイン入りです

10月17日 Bar ZINE 第1夜

BarZINEは、ゲストを呼んで話すだけの夜を設けたらどうでしょう?とフェスティバルトーキョーの荒川さんの提案で決まった毎週木曜日のトークイベント。Bar ZINEでVirginな話をする…というダジャレ的な会。第1夜のゲストはセノ派としてオープニングパフォーマンスを大塚に滞在して制作した、FAIFAIの佐々木文美さんです。

大塚の基地にかなり寝泊まりして制作していた文美さんから、大塚での人との出会いや、街での出来事などを教えてもらい、私たちHand Saw Pressにバトンタッチしてもらう気持ちです。特にHandSawPress の菅野くんは試験の勉強の為、大塚での制作にほとんど参加できなかったのこともあり、オープニングパフォーマンスの写真を見ながら、みんなで振り返りました。

文美チームの、FAIFAI河村美帆香さん、玉田伸太郎さん、桑原史香さんとフェスティバルトーキョーのスタッフ陣も集まってくれました。

オープニングのパフォーマンスで、文美さんが大塚滞在の時に感じた、「街にある見えない垣根をほぐしたい。」という話が本当に素晴らしいなと改めて振り返りました。

後半はZineの話。文美さんからZineって何ですか?との質問。

「例えば私鉄沿線で配られているフリーの情報誌と何が違うの?」

企業が宣伝の為に制作する雑誌はZineとは違うのか?書きたいことを自由に書いて、渡したい人と交換するという形が大切なのか?Zineについてみんなであれこれ話し、ついには大塚で作るならどんなZineが良いか?という話題になりました。

玉田さんから、「HandSawPressの今回の関心は何なのかな?何のためにガリ版印刷発信基地をやってるの?大塚の地元の人に来てZineを作ってもらい交流したいのかな?」という質問。

大塚でアイパーをかけた玉田さんの頭

今まで、バタバタと準備→オープンで基地を開設して1週間経ちましたが、改めて何のためにこの基地を開いているのか?とオープンしてから考える時間がなかったので、私も菅野くんもハッとさせられました。

私の興味は、「いろんな人と作る・共創すること」です。今回は大塚だから出会えた人と共創したいと言う思いがあります。

オープンしてから1週間、どんな人が基地にくるかと言うと、リソグラフが好きな人やZineを作りたい人が来ます。でも、これだと武蔵小山のHandSawPressでも出会える人達です。

大塚だから出会える人達とZineを作るにはどうしたらよいか?これからの3週間の課題です。

10月14日 オープニングライブ&トークで勇気をもらう

今日はあいにくの雨。オープニングトークとライブなのに。。。

トーク&ライブに出演してくれるMCビル風さんが、朝一からZINEを作りにきてくれた!徹夜で原稿書いてきてくれました。

14時のオープンからZINE作りの参加者でスタジオは賑やかに。昨日自転車で通りかかったカナダのバンクーバーから来た長期滞在の夫婦が一番乗り。巣鴨に滞在して、奥さんは英語の先生を日本でしていて、旦那さんはランドスケープアーキテクトらしい。どちらも絵を描くのが得意で、描きためたイラストでZineを作りにきてくれました。

15時からトーク開始。内田るん、MCビル風(この2人はガリ版印刷発信基地のメインビジュアルのモデルにもなってくれています。)内田翼、シャラポア野口の4人のミュージシャンとHandSawPressの菅野と安藤。阿部航太さんとFT事務局の荒川さんもトークに加わってくれました。

持ち寄ったZineをみながら、自分とzineの話や、私たちとの出会いの事など話が展開していきます。

よくZineを作っているミュージシャン4人に対して、デザイナーの阿部航太さん、

「僕はデザイナーだからか、形にするときにデザインや見え方を意識してしまい、本は良く作っているけど、いわゆるZINEは作ったことはないんです。」

私もデザイナーだからか、この意見にすごく気づかされたのですか、デザイナーは作る事に意味を求められる仕事でもあるせいか、スピード感のあるZINEをあまり作ったことが無い。一方ミュージシャンの4人は歌を歌うようにZineを作っているのだな、と思いました。Zineは身体表現に近いのかも知れない。

ひらけ!ガリ版印刷発信基地に居ると、いろんな人に「Zine って何?」と聞かれるのだけど、いまいち何て答えて良いか分からずに居たのですが、ZINEは身体表現に近いものだというのはすごいシックリしました。

ライブ開始!最初はシャラポア野口
内田翼。一曲目は「ガリ版印刷発信基地〜」という歌詞でグッとくる。
内田るん。この後速攻で、サウンドクラウドにある曲の最近の私的おすすめZINEを作ってました
ラストはMCビル風!

ZINEスタンドの角地は、狭くて躯体むき出しで、路地にもむき出しで丸見えで、ここに誰か集まってくれるのだろうか?ここから何かを発信する場になるのだろうか?と不安でしたが、この4人のミュージシャンたちが見事に場に火を灯しステージに変えてくれました。これから1カ月間ここでガリ版印刷発信基地を開いていく勇気をもらいました。

10月13日 今日からオープン

12日は台風のために中止となりました。大型の台風が東京にも直撃し、都内はほとんど公共交通機関は運休、家から出るのも危険な状態でした。川の氾濫が相次ぎ、甚大な被害とともに台風が去り、被災地の状況が心配な中、大塚はあまり被害が少なく、ガリ版印刷発信基地も雨の吹き込みが心配だったシャッターの角地も、シートで対策していたおかげで水漏れもなく無事にオープンすることになりました。

朝、オープンに向けてサインを貼り込み
F/Tのスタッフとインターンスタッフさん達
デザイナーの江口さんとHandSawPressの田口さん

14時いよいよオープンです。スタッフいっぱいで待ち受けます。

最初はそんなに混まずに、落ち着いたペースで始まりました。みなさん結構時間かけて原稿を作っています。

ドイツのハンブルクから来たパフォーマンスアートと英語の先生。じつは金曜日もF/Tを目当てにガリ版印刷発信基地を訪ねてくれていました。ディレクターの長島さんにおすすめのパフォーマンスアート情報を聞いています。素敵なZineも作ってくれました。

遅い時間から少し混みだして来ました。台風で電車が乱れていたからかも。。。

初日はとても穏やかなスタートでした。

ロシアから来た2人。友達がモスクワでリソグラフ スタジオを開いてるとのこと。

10月11日台風がやってくる

10月11日。今日もオープンの準備。阿部航太さんと、内田るんちゃん、HandSawPress の田口さんが手伝いに来てくれました。台風がやって来るということで、シャッターの下など養生をしてそなえることに。紙も全て床上げておきました。

インターンにリソグラフ の使い方を教えるHandSawPress の田口さん

10月10日リソグラフ がやってきた

10月10日。基地作りも無事完成し、理想科学工業さんから、リソグラフ のデモ機が運ばれてきました。

細かく設定する理想のみなさま達。なんと最新機種です!ピカピカ!

ドライバーをインストールしたり、試し印刷をしたりと設定には時間がかかりました。

FTのインターンスタッフの皆さんに実際にZineを作ってみてもらい、明後日からのオープンで問題ないかを確認。

実際リソグラフが搬入されていろいろ印刷すてみると、使い勝手がイマイチなので、早急にレイアウト変更して今日の準備は終了しました。

10月7日 基地づくり開始!

今日から基地づくりの開始。

朝8時半に大塚入りしてみると、サラリーマンの人たちが通勤でたくさん駅前に居ました。(なぜかアトレの中のベンチや椅子に座っているサラリーマンの人たちがたくさん。何してるんだろ?)通勤で急ぐ人たちが行き交う朝の大塚の様子も新鮮でした。

9時に巣鴨の材木屋さんがベニヤ板と垂木を運んで来て、10時には武蔵小山から、工具や材料などを積んだハイエースが到着。

荷物を入れこんだら、角のスタンドも、印刷スタジオもすごく狭く感じ、いったいどんな場になるのだろうと、ちょっと不安に。

佐々木文美ちゃんも加わって、昨日のゲート山車を解体するところから作業はスタートしました。

後は、ひたすらベニヤ板と垂木をカット。

今日の作業はここまででした。